紙器の種類

印刷紙器形式

板紙に印刷、裁断し、箱形に組み上げたもので、その利用範囲は広く紙箱、紙コップ、紙管、紙製ディスプレイなども含まれます。印刷適性があり、きれいな印刷が出来る他、軽量で折りたたみが出来るので輸送、保管時にかさばらず、大量生産に適しています。また、比較的コストが安い、廃棄物処理が容易、他の材料との組み合わせが可能などの特長があります。

 

段ボール箱

段ボール箱の利用は、単に輸送・保管ばかりでなく、現在では販売促進の媒体としても活躍の場を広げています。また、美粧化技術の発達に伴い、内装や外装ばかりでなく、個装の領域にも進出してきています。
特長としては、包装の簡便性、商品の保存・保管性が高い、耐久性に優れている、美粧性が高いなどがあげられます。

 

貼箱

身、蓋の2つの構造からなり、本体であるしん紙にアート紙、布などの上貼りをした形式の箱を言います。頑丈であること、外観が美しく高級感があるという特長があります。
これまでは手作業に頼る部分が多く、大量生産に適さない、コストが高いという欠点もありましたが、最近では生産の合理化、省力化に努めることで、量産、コストの低減を図っています。

 

簡易箱、その他

簡易箱とは機械箱のことで、近年技能検定試験や通産省の調査分類からの表示上、
生まれた言葉です。
大半が板紙を材料としていますが、段ボール、チップボール、色ボールなどのほかに、最近はカード紙のような高級板紙を使用するものもあります。比較的低価格のため需要が多く、各ユーザー層より根強い需要があり、小量生産、大量生産にも対応できます。

紙器の材料

板紙

多層に抄き合わされた厚紙のことで、段ボール原紙、紙器用板紙、建材用紙、その他の板紙紙管原紙、ワンプ、台紙、しん紙などがあります。

 

段ボール

段ボールは波形に形成された中しんと、その中しんを保持するために接着剤で貼合されたライナと呼ばれる原紙から成っており、原紙の使用枚数や段の高さ・ピッチによって分類されています。

 



※「東京紙器工業組合ホームページより」